伊木山ロープ
先日、伊木山でクライミングの体験ということで、クライミング初めてという方々とロープを行ってきました。引率は私の旦那で私が助っ人です。
シューズなどはないので、登山靴でも行える範囲のものをトップロープで登っていただきました。
総勢9人・・クライミングが初めてといっても、ロープを使ったご職業、体力筋力もお持ちの方々でした。
最大の反省点は、シューズがないのなら、登山靴よりも地下足袋があればよかったという点です。どうしても登山靴では親指で踏ん張ることはできないので、小さめのスタンス(クライミングシューズでは十分乗れる大きさ)に未経験者が乗るのは困難でした。面で踏むのも難しく・・早く気付けばよかったですよね。(というか早く私に相談してくれればよかったのに)
精神は屈せずの方々。地下足袋はないので・・ クロックスを代わりに使ってみたところ、登山靴よりはいい!という妙な感動を味わってもらえました笑 自分はレスト日だったのでトライはしていませんが、あれやこれや試してみて失敗・成功の繰り返しで盛り上がることが出来ました。年齢は4,50代の方々が中心でしたが、そんなおじさんたちの熱いトライには胸打たれました。
特に印象的だった言葉があります。
「この歳になって、できなくてこんなに悔しい思いをすることなんてなかなかない!本当にいい体験ができた」
悔しい思いって年齢とともに薄れ、貴重なものとなっていくもの・・私は逆に新鮮でした。皆さんはこの言葉を聞いてどう思われるでしょう。
もうひとつ、
「岩についている確保のための金具はいったい誰がつけるのか、誰が管理しているのか」という素朴でもっともな疑問です。
みなさんは初めて岩に行って、このような疑問はお持ちになったでしょうか?ボルダーも同様です。いったい誰がこの岩を初めて登ろうとし、そして登ったのか。
「金具はよそから来た自分たちが使っていいものなのか?」この疑問もそうです。勝手に使わせてもらっています。必ずしも、クライミング協会からお金が出てついているとは限りません。地元の有志の方が自腹で整備したものもあると思います。それを使っているということは、どこかで(たとえば開拓のボランティアなどで)恩返ししなくちゃいけないのが本当だよね という話になりました。ボランティアをしなくとも、こういった大切に使うという意識を持つことは最低限必要なことだなあと改めて思いました。私はブログなどで、岩場でのマナーや考え方などを伝えて、少しでもお役に立ってお返しできたらと思います。
シューズがなくても、インドアで練習しなくてもクライミングが楽しめる、そのスタイルを感じ取ることができる そんなことをしみじみと感じました。